人は働くうえで何かしらの活動を伴います。その中には、事務作業といわれる内勤もありますし、建設作業の外勤もあります。内勤、外勤問わず働く人が業務においてり患することが最も多い疾病は腰痛となっており、なんと約6割の人が仕事による腰痛に悩まされています。
その中でも介護業を含む保健衛生業は2割を占めており、介護業によって腰痛が発生している事例が後を絶ちません。年齢も比較的20代から30代と若い労働者の方が腰痛に悩まされており、腰痛によっての休暇・休業も2週間以上と常に人材不足と言われている介護業の現場にとっては悩ましい状況です。
介護職の腰痛問題に関しては、予防と改善策が重要となってきます。
まずは、予防策として重要なのが適宜小休止、休息を取る、他の作業と組み合わせる等により同一姿勢を長時間続けないようにさせること、この3つの動作が大切です。前かがみ・中腰での作業は腰に負担がかかるためできるだけ身体の近くで支えて、腰の高さより上に持ち上げないことを念頭に置いて介護しましょう。
また複数人での介護作業も取り入れるようにしましょう。
介護を受ける人の潜在的な活動も配慮して引き出すことも、今後のリハビリテーションにもつなげることができます。
また介護者の抱きかかえはリフトといった福祉機器や補助具等の積極的な導入が望ましいでしょう。福祉機器に関しては、用途や目的によって検討が必要ですので、用途に応じた設置が必要です。